投稿日:2013年4月30日
ババジ伝を読書してみました。
しかし著者がババジの言葉の一部を記載したようになっていますので、宗教依存の傾向が強い著者の見解が非常に強く含まれたものでした。
以下の3つの部分には少し心を惹かれましたが、その他については明らかな誤りも多数含まれていました。
賢明な方、真理を追究しようという方には到底おすすめできる著作ではありませんでした。
ババジ伝 P245 上段
「私は彼等に日々の生活を完全に愛しながらも、無執着であることを教えなければならない」
ババジ伝 P266 上段
「真理とは何ですか?」と彼(ババジへの帰依者)は尋ねた。
「あなたのアートマンの声だ」とババジは答えた。
ババジ伝 P266 下段
人間の不幸や悲嘆、怒りや憎しみは、物や人や状態への執着、そして執着する物ごとを固定し、管理し保持しようとする不断の努力から起こる。
「全てのことが束の間の絶え間ない変化にある宇宙において、大自然の法則に従って、もう流れ過ぎているものにしがみつこうと、人間は常に「流れをさかのぼる」。
ババジ伝 P267 上段
このことについてババジはよく語った。
「実のところ・・・・・この世のあらゆることは・・・・無常である。
真の実在とは、真理の道を歩み、高徳な人々と共にあり、人のために尽くすことである。」
釈迦もババジも同じように「苦悩の原因は執着」としています。
流れに逆らうことも問題であるとしています。
私もこの点、少し経験があるので理解できる部分もあり、今回ババジ伝に興味がありました。
その著作自体は、上記の赤い部分の関係から残念でした。
今回、ババジ伝を読みましたが、私にとっては周知のことしか記載がなく、収穫はなかったといえます。
ビリーマイヤーさんの著作のほうが当然ですが、やはり為になるものであるということは言うまでもありません。
やはり、瞑想とドイツ語の目視によって、実際の霊的体験をすることで、地道に理解していくほかないようだと思いました。